音声は聞き取れているのに、解答欄に書いた綴りが1文字違っていて不正解になる。リスニングでスコアが伸び悩むとき、原因がここにあることは珍しくありません。聞き取る力と綴る力は別々に伸びるので、音声を聞く練習だけで綴りが身につくとは限りません。『スペリング強化』は、この失点だけを取り出して練習するためのアプリです。ユーザー登録をすれば無料で利用できます。
この記事では、Listeningのスキルで何が出題されるのか、60秒という制限時間とストリークボーナスをどう扱うと練習量が伸びるのか、間違えた語をそのあとどうするのかを、アプリの画面に沿って解説します。
目次
『スペリング強化』のListeningはどんなアプリか
なぜ綴りだけを取り出して練習するのか
60秒とストリークボーナスをどう使うか
どんな語が出題されるのか
間違えた語をどう次につなげるか
よくある質問
まとめ
01 『スペリング強化』のListeningはどんなアプリか
『スペリング強化』は、英文を音声で聞き、空欄になっている語を綴って入力するアプリです。制限時間は60秒で、その中で何問正解できるかを数えます。スキルはListeningとWritingの2つがあり、同じ形式のまま出題される語彙だけが入れ替わります。この記事で扱うのはListeningのほうです。
画面には空欄を含む英文と日本語訳が表示され、音声が自動で再生されます。聞き直したいときは再生ボタンを押せば何度でも流せます。答えを入力してEnterを押すと、すぐに正誤と正解の綴りが表示され、次の問題に進みます。
1問の流れ
ステップ すること 画面で確かめること
1 聞く
自動再生される英文を聞く。聞き直しは再生ボタンから
空欄の数。____ が2つ並んでいれば答えは2語
2 書く
空欄に入る語をアルファベットで入力してEnterを押す
日本語訳が出ているので、意味の取り違えがないか
3 確認する
正誤と正解の綴りがその場で表示される
自分の綴りと正解が、どの文字で分かれたか
4 振り返る
60秒が終わると、その回の全問が一覧で表示される
間違えた語に共通する綴りのパターン
2026年8月25日時点で、Listeningには1,402問が収録されています。すべての問題に音声が用意されているため、読み上げが用意されていない語に当たることはありません。入力欄は全角で打っても自動で半角に変換されるので、日本語入力のまま打ち始めても問題ありません。
このアプリはAIによる添削を使っていません。判定は正解の綴りとの照合だけで行われるため、トークンを消費せず、1日に何回でも回せます。
IELTS学習アプリ
スペリング強化
音声を聞いて空欄の語を綴る60秒の練習アプリです。ListeningとWritingでターゲットになる語彙が入れ替わります。ユーザー登録をすれば無料で利用できます。
02 なぜ綴りだけを取り出して練習するのか
リスニングの解答は、綴りが正しくなければ得点になりません。音として聞き取れていても、accommodation を accomodation と書けばその設問は不正解です。音を取れたかどうかと、その音を文字にできるかどうかは、別々に確認しないと分かりません。
やっかいなのは、この失点が復習で見つけにくいことです。答え合わせのときに「聞き取れていたから大丈夫」と処理してしまうと、次の模擬試験でも同じ語を同じように書き間違えます。自分がどの語で崩れるのかを知るには、綴りを書く場面を意図的に作る必要があります。
綴りが問われるのはリスニングだけではありません。リーディングでも、答案として語を書き込む設問では、本文の語を正確に書く必要があります。ただしリーディングは本文が目の前にあるので、綴りを自分の記憶から取り出すリスニングとは性質が違います。ここで身につけた正確に書く手つきは、リーディングの解答でも役立ちます。
1回60秒という単位にしてあるのは、この練習を毎日の隙間に入れやすくするためです。10回続けても10分ですから、通勤の電車や休憩時間に回せます。1回あたりの問題数は自分の入力速度によって変わり、迷わずに打てる語が続けば10問を超えることもあります。
模擬試験の復習と組み合わせると、練習の意味がはっきりします。模擬試験で綴りを落とした語をメモしておき、そのあとでアプリを回すと、同じ系統の語が出たときに書けるかどうかをその場で試せます。逆に、アプリだけを回して模擬試験に戻らないでいると、綴れる語は増えても、それが解答欄で書けているかを確かめないままになります。
03 60秒とストリークボーナスをどう使うか
60秒はストリークボーナスで延長できます。Listeningでは5問連続で正解するとタイマーが延び、最長で99秒まで伸びます。延びる秒数は連続を切らさない限り大きくなっていきます。
連続正解 延長される時間 1問でも間違えると
5問目 +10秒 連続のカウントが0に戻る
10問目 +20秒 次のボーナスも+10秒に戻る
15問目 +30秒 同上
ここで注意したいのは、間違えたときに戻るのが連続数だけではないという点です。ボーナスの段階も最初に戻るため、10問連続してから1問落とすと、次に+20秒をもらうにはまた10問正解する必要があります。つまり、速く打って数を稼ぐより、確実に打って連続を切らさないほうが、結果として1回の練習量が増えます。
綴りに自信がない語が出たときの判断も同じです。うろ覚えのまま急いで打って外すと、そこで連続が切れて時間も増えません。1秒か2秒だけ手を止めて、音節の数と語尾を思い出してから打ち始めるほうが、60秒全体では得をします。
1回の練習で意識しておきたいこと
空欄の数を先に見る:____ が2つ並んでいれば答えは2語です。1語で打つと不正解になります
音声は聞き直せる:1回で取れなかったら再生ボタンを押します。聞き直しても連続正解のカウントは途切れないので、時間は進みますが、当てずっぽうで打つより連続が続きます
日本語訳を手がかりにする:音から語が浮かばないときも、訳から語を特定できることがあります
60秒が終わると、その日の正解数でランキングが表示されます。日本時間の当日0時からの記録が対象で、同じ正解数なら先に記録した人が上に並びます。週の1位が入れ替わったときには、新しく1位になった人と、それまで1位だった人の双方にメールが届きます。ランキングを競うつもりがなくても、自分の正解数が日ごとにどう動いたかは、綴りの練習量を測る目安になります。
04 どんな語が出題されるのか
Listeningに収録されているのは、リスニングの解答欄にそのまま書くことになる語です。1,402問のうち156問は2語以上のフレーズで、halls of residence や deposit slip のように、語と語の切れ目まで含めて正しく書けるかが問われます。
種類 収録されている語の例 崩れやすいところ
手続き・申し込み
accommodation、questionnaire、receipt、deposit、insurance
二重子音の有無、発音されない文字
大学生活
laboratory、colleague、postgraduate、literature review、halls of residence
弱く発音される母音、フレーズの語数
住まい・設備
en suite、extractor fan、maintenance、brochure
フランス語由来の語尾、1語か2語か
日付・曜日
February、Wednesday
発音されない文字、大文字で書き始めること
収録されている英文は、その語が実際に使われる場面に沿って書かれています。たとえば en suite は Their bedroom has an ____ bathroom. という文で出題されます。語だけを単独で覚えるのに比べ、どんな文脈で出てくるのかまで一緒に入るので、本番で音声から語を特定しやすくなります。
フレーズの問題では、空欄が語数のぶんだけ並びます。deposit slip なら ____ ____ と2つ表示されるため、答えが2語であることは入力する前に分かります。リスニングでは設問ごとに語数制限が示されるので、答えが何語になるのかを意識しながら書く練習にもなります。
4-1 フレーズの問題で問われていること
フレーズの問題では、1語ずつの綴りに加えて、語の切れ目そのものが問われます。en suite、halls of residence、deposit slip は、どれも構成する語自体は難しくありませんが、1語で書いたり、真ん中の語を落としたりすると不正解になります。リスニングの解答欄で起きているのも同じことです。
音声を聞いたとき、フレーズは1つのかたまりとして流れてきます。halls of residence の of は弱く短く読まれるため、聞こえた音をそのまま書こうとすると抜けやすい語です。空欄が3つ並んでいることを先に確認しておけば、of が入る位置が最初から分かります。
『スペリング強化』のListeningとWritingには、97語の共通語彙があります。ただし同じ語でも出題される文が違います。accommodation はListeningでは We can arrange ____ near the campus. として、Writingでは Finding affordable ____ in the city is difficult. として出ます。綴りは同じでも、出会う文脈は試験の技能ごとに変わります。
05 間違えた語をどう次につなげるか
60秒が終わったら、画面に出る一覧を見ておきましょう。ここには、その回に出た問題が自分の解答つきで並びます。ここで数えたいのは間違えた語の数よりも、間違え方に共通点があるかどうかです。
綴りの誤りは、原因ごとに分けると対策が変わります。収録語の中では、二重子音を含む語がListeningで176問、ie や ei を含む語が51問あります。語尾が -tion や -ment のような接尾辞で終わる語は204問です。自分の誤答がどこに集まっているかが分かると、次に何を確認すればよいかがはっきりします。
間違え方 起きていること 次にすること
文字が1つ多い、または足りない
二重子音の判断(accommodation、necessary)
その語だけを3回書き、どちらの子音が重なるかを声に出して確認する
母音の並びが違う
弱く発音される母音を音のとおりに書いている(laboratory、temperature)
強く読まれる音節を確認し、弱い母音は綴りで覚え直す
語の切れ目が違う
1語で書くか2語で書くかの判断(en suite、deposit slip)
空欄の数と照らして、語数から確認する習慣をつける
誤答を記録に残したい場合は、一覧を見ながら間違えた語だけを手元のノートに書き写しておくといいでしょう。アプリ側には誤答だけを集めた画面がないため、繰り返し落としている語を把握するには自分の記録が必要になります。1週間ぶんためると、同じ語が2度3度と出てくるはずです。そこが本当の弱点です。
同じ語を何度も落とすようなら、その語は音を聞いてすぐに綴りを再現できる状態になっていない可能性があります。音声を聞いてから書くのではなく、正解の綴りを見ながら数回書いて、そのあとでもう一度アプリに戻るほうが早く抜けられます。アプリの出題順はランダムなので、同じ語に再び当たるまで時間がかかるので、自分の側で回数を作るということです。
綴りのパターンそのものを整理したい場合や、1語で書くか2語で書くかで迷う語をまとめて確認したい場合は、次の記事もあわせて読んでみるといいでしょう。
リスニング
スペルミスで失点しないために:起きやすいパターンと頻出単語リスト
リスニング
1語か2語か迷う英単語リスト:bedroom と living room、書き方が割れるパターンを整理
06 よくある質問
『スペリング強化』は無料で使えますか
ユーザー登録をすれば無料で利用できます。このアプリはAIによる添削を使っていないため、トークンを消費せず、1日に何回でも練習できます。
Listeningには何問収録されていますか
2026年8月25日時点で1,402問が収録されています。このうち156問は2語以上のフレーズです。すべての問題に音声が用意されています。
音声は何度でも聞き直せますか
聞き直せます。再生ボタンを押せば同じ英文をもう一度流せます。ただしその間もタイマーは進むので、聞き直すか当てずっぽうで打つかの判断は自分ですることになります。
イギリス綴りとアメリカ綴りのどちらで入力すればよいですか
どちらでも正解になります。organise と organize のように綴りが割れる語には、両方の綴りが正解として登録されています。
連続正解が途切れるとどうなりますか
連続のカウントが0に戻り、次のボーナスも+10秒からやり直しになります。10問連続してから1問落とすと、次に+20秒を得るにはまた10問正解する必要があります。速さより確実さを優先したほうが練習量は増えます。
答えが2語のとき、どうすれば分かりますか
空欄が語数のぶんだけ並びます。____ が2つ表示されていれば答えは2語です。入力する前に画面で確認できます。
ランキングはどの範囲で集計されていますか
日本時間の当日0時からの記録が対象で、正解数の多い順に並びます。同じ正解数の場合は先に記録した人が上になります。週の1位が入れ替わったときは、新しく1位になった人と、それまで1位だった人の双方にメールが届きます。
同じ語を何度も間違えてしまいます
その語は、音を聞いて正しい綴りをすぐに再現できる状態になっていない可能性があります。出題を待つのではなく、正解の綴りを見ながら数回書いてから、アプリに戻るほうが早く直ります。出題順はランダムなので、同じ語に再び当たるまで時間がかかります。
07 まとめ
リスニングで綴りによって落とす点は、音声の練習では減りません。書く場面を毎日60秒だけ作れば、自分がどの語で崩れるのかが数日で見えてきます。
1回60秒。AIを使わないのでトークンを消費せず、何回でも回せる
5問連続でタイマーが延びる。間違えるとボーナスの段階も戻るので、速さより確実さを優先する
空欄の数が答えの語数を示している。入力する前に確認する
イギリス綴りとアメリカ綴りはどちらも正解として登録されている
終了後の一覧では、間違えた語の数より、間違え方に共通点があるかを見る
同じ語を繰り返し落とすなら、出題を待たずに自分で書いて覚え直す
今日1回だけ回してみて、間違えた語をメモしておきましょう。その3語か4語が、いまのスコアを取りこぼしている原因の一部かもしれません。