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IELTS総合対策

IELTSとTOEFL、どちらを受けるべきか【目的・費用・難易度で比較】

英語力を証明する試験を探し始めると、必ずといっていいほど候補に挙がるのがIELTSとTOEFLです。「どちらが自分に向いているのか」「同じ英語試験なのに何が違うのか」がわからないまま、なんとなく片方を選んでしまう方も少なくありません。この記事では、提出先の要件、試験形式、難易度の感じ方という3つの観点から、IELTSとTOEFLの違いを整理します。

01まず確認すべきは提出先の指定

比較を始める前に必ず確認すべきなのが、提出先がどちらの試験を要求しているかという点です。留学先の大学、移民局、勤務先、資格登録団体などによって、受け入れ可能な試験が決まっていることがほとんどで、個人の好みで選べる場面は限られています。

一般的な傾向として、イギリス・オーストラリア・カナダ・ニュージーランドの大学や、移民申請ではIELTSが広く使われています。一方、アメリカの大学ではTOEFLが伝統的に主流でしたが、近年はIELTSを受け入れる大学も増えています。志望校や申請先が両方を受け入れている場合に、初めて本当の意味での「比較」が意味を持ちます。

02試験形式の違い

もっとも大きな違いはスピーキングの形式です。IELTSは試験官と対面(またはオンラインでの対面)で会話をしながら進みますが、TOEFLはコンピューターに向かって一人でマイクに録音する形式です。人と話すことに抵抗が少ない人はIELTSのライブ形式が話しやすく感じる一方、対人でのプレッシャーが苦手な人はTOEFLの一人形式のほうが落ち着いて話せると感じることが多いようです。

出題内容にも違いがあります。TOEFLはアメリカの大学の講義や学生生活を想定した、アカデミックな内容に統一されています。IELTSにはAcademicとGeneral Trainingの2種類があり、General Trainingでは日常生活や職場に関する実用的な内容も出題される点が異なります。

また、リーディングとリスニングでは、TOEFLは1つの長い講義や文章に対して複数の設問が続く形式が中心であるのに対し、IELTSは短めのパッセージや会話・講義が複数登場し、設問タイプも多岐にわたります。じっくり1つのテーマを読み込むのが得意な人はTOEFL、テンポよく複数のタイプに取り組むのが得意な人はIELTSが合っていると感じる傾向があります。

項目IELTSTOEFL
スピーキング試験官との対面(またはオンラインでの対面)コンピューターに一人で録音
出題内容Academic/General Trainingの2種類。General Trainingは日常生活・職場の実用的内容も出題アメリカの大学の講義・学生生活を想定したアカデミックな内容に統一
リーディング・リスニング短めのパッセージ・会話・講義が複数登場、設問タイプも多岐1つの長い講義・文章に複数の設問が続く形式が中心

03難易度の感じ方は英語との付き合い方で変わる

「どちらが簡単か」という問いに一律の答えはありません。感じ方は、英語をどう学んできたかによって大きく変わります。

英語を「読む・書く」中心に学んできた人にとっては、TOEFLの学術的な語彙や長文読解が親しみやすく感じられることがあります。一方、日常会話やライブでのやり取りに慣れている人、あるいは対面でのコミュニケーションを重視した学習をしてきた人にとっては、IELTSのスピーキング形式のほうが実力を発揮しやすい傾向があります。

スコアの算出方法も異なります。IELTSは4技能それぞれが0〜9のバンドスコアで評価され、その平均が総合スコアになります。TOEFLは4技能それぞれが点数化され、合計点(満点120点)で評価されます。なお2026年1月より、TOEFLにはCEFRに対応した1〜6のスケール(0.5刻み)も導入されており、2028年1月までの移行期間中は120点満点のスコアと合わせて併記されます。IELTSは技能ごとの評価がバンドという分かりやすい尺度で示されるため、自分の弱点セクションを把握しやすいという特徴があります。

04費用と結果が届くまでの日数

受験料はどちらも大きくは変わりませんが、国や実施団体によって差があります。結果が届くまでの日数は、IELTSのコンピューター版でおおむね1〜5日程度、TOEFL iBTは2026年1月21日以降、受験日から約3日程度に短縮されており、どちらも紙媒体の時代に比べて大幅に短縮されています。申込を検討する際は、必ず最新の公式情報で受験料と結果発表日数を確認しましょう。

試験結果が届くまでの日数
IELTS(コンピューター版)1〜5日程度
TOEFL iBT(オンライン受験)約3日程度(2026年1月21日以降)

05比較のポイント

  • 最優先で確認すべきは提出先の指定。個人の好みより先に、受け入れ可能な試験を確認する
  • スピーキングは、IELTSが対面のライブ形式、TOEFLが一人で録音する形式という大きな違いがある
  • リーディング・リスニングは、TOEFLが1テーマを深く扱う形式、IELTSがテンポよく複数タイプに取り組む形式
  • スコアは、IELTSがバンド(0〜9)の平均、TOEFLが合計点(満点120点)で算出される
  • 英語の学び方(読み書き中心か、会話中心か)によって、感じる難易度は人それぞれ異なる

06まとめ

IELTSとTOEFLのどちらが優れているというものではなく、提出先の要件と自分の得意な学び方に合わせて選ぶことが何より大切です。提出先が両方を受け入れている場合は、まずスピーキングの形式(対面かひとりか)を基準に、自分がどちらでより実力を発揮できそうかを考えてみるとよいでしょう。

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Hibiki Takahashi

この記事を書いた人

Hibiki Takahashi

日本語で学ぶIELTS対策専門スクール『PlusOnePoint(プラスワンポイント)』創設者・代表。『英語ライティングの鬼100則』(明日香出版社)著者。1997年に大阪大学医学部を卒業後、麻酔科専門医として活躍。2012年渡豪時に自身が苦労をした経験から、日本人を対象にIELTS対策のサービスを複数展開。難しい文法・語彙を駆使するのではなく、シンプルな表現とアイデアで論理性・明瞭性のあるライティングを指導している。これまでの利用者は4,500名を超え、Twitterで実施した「12週間チャレンジ」では、わずか4週間で7.0、7週間で7.5など、参加者4名全員が短期間でライティングスコア7.0以上を達成(うち2名は7.5を達成)。「IELTSライティングの鬼」の異名を持つ。オーストラリア在住14年、IELTS 8.5(ライティング 8.0)、CEFR C2。

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