海外在住者が聞かれたくない質問第1位!? How was your weekend?:返し方と get up to much の意味は?
執筆:高橋 響公開日:
海外で暮らしていると、月曜の朝に飛んでくる How was your weekend?。留学生や駐在で働く人の間では「聞かれたくない質問」の代表格として名前が挙がることもあります。週末に特別なことをしていないと、何を言えばいいのか固まってしまいます。ただ、この一言は多くの場合、週末の報告を求める質問ではなく、How are you? と同じ挨拶として使われています。
この記事では、How was your weekend? が挨拶として働く理由を整理したうえで、ひとことで返す型、ひとこと足す型、Did you get up to much? のような聞かれ方への答え方までをまとめます。あわせて、日常会話の返し方とIELTSスピーキングでの答え方の違いも確認します。
01How was your weekend? は質問ではなく挨拶
How was your weekend? は、週末の中身を知りたくて聞いている質問というより、月曜の挨拶として使われることがほとんどです。How are you?、How's it going?、How have you been? と同じ部類の言葉で、答えの内容よりも、声をかけてやりとりが成立すること自体に意味があります。英語ではこうした短いやりとりを small talk と呼びます。
thanks を添えると柔らかくなり、挨拶を受け取ったという合図になります。actually は「思っていたよりよかった」というニュアンスを足す語で、ただの good より会話らしく響きます。Yours? は Your weekend? を短くした形で、How about you? と同じように使えます。
Too short! は「週末が短すぎる」という意味の決まった冗談で、月曜の朝に返す言い方として使われます。毎回使うと単調になりますが、答える内容が思いつかないときに一つ持っておくと便利です。
I didn't do much, just caught up on sleep.(特に何も。寝だめしてた)
Pretty quiet. I just stayed in and watched a film.(のんびりしてた。家にいて映画を見てた)
Yeah, good. I went to a friend's place on Saturday.(よかったよ。土曜は友達の家に行った)
Nothing special, just studying for a test.(特別なことはなし。テスト勉強してた)
Busy, actually. I was working both days.(実は忙しかった。両日とも仕事だった)
stay in は「外出せずに家にいる」という意味で、go out と対になる言い方です。catch up on sleep は「たまった睡眠を取り戻す」で、忙しい平日のあとの週末の説明によく合います。
one で weekend を受ける言い方
I had a lazy one.(のんびりした週末だった)
I had a quiet one.(予定のない週末だった)
I had a busy one.(忙しい週末だった)
この one は weekend を指す代名詞です。直前に相手が weekend と言っているので、繰り返さずに one で受けます。a lazy weekend と言っても通じますが、one を使うほうが口語的で、返事としても軽く収まります。
04get up to much:週末の話でよく出る表現
get up to は「(何かを)する」という意味の口語表現で、週末に何をしていたかを聞くときによく使われます。特にイギリス英語で耳にする言い方で、How was your weekend? の直後に続けて聞かれることもあります。
聞かれ方
Did you get up to much at the weekend?(週末は何かした?)
What did you get up to at the weekend?(週末は何してた?)
Get up to much?(何かしてた? 主語と助動詞を落とした形)
What are you getting up to this weekend?(今週末は何する予定?)
答え方
Not much, really.(特に何も)
Nothing much, just stayed in.(大したことはしてない。家にいた)
Oh, not a lot. You?(いや、あまり。そっちは?)
注意したいのは much の使い方です。much は否定文と疑問文で使う語なので、肯定文で I got up to much. とは言いません。「いろいろやった」と伝えたいときは、much を使わずに言い換えます。
○
Did you get up to much at the weekend?疑問文なので much が使える
○
I didn't get up to much.否定文なので much が使える
✗
I got up to much at the weekend.肯定文では much を使わない
○
I got up to all sorts.いろいろやった、と言いたいときの形
もう一点、get up to には「(いたずらや、よからぬことを)しでかす」という含みで使われる場合があります。Cambridge の学習者向け辞書でも、ほかの人が感心しないようなことをする、という説明が添えられています。週末の話題では普通に「する」の意味で使われますが、What have you been getting up to? という言い方は、口調によっては冗談めかした詮索に聞こえることがあります。
日常の How was your weekend? は短く返すのが自然ですが、IELTSスピーキングで週末や休日について聞かれたときに同じ調子で返すと、答えとしては足りません。ここは切り替えが必要な部分です。
Part 1 では、What do you usually do at the weekend? のように、普段の過ごし方を尋ねる質問が出ることがあります。この場合は、まず質問に答えたうえで、理由か具体例を足して二文から三文にまとめるのが目安です。Pretty quiet. You? のような返し方は、日常会話としては自然でも、試験の答えとしては短すぎます。
もう一つの違いは、試験官が会話の相手ではなく評価者だという点です。日常会話では聞き返すのが礼儀ですが、試験で How about you? と聞き返しても、試験官は答えません。聞き返しの表現は、日常会話用として分けて覚えておくとよいでしょう。
多くの場合は挨拶として使われているので、週末の内容を細かく報告する必要はありません。Yeah, good thanks. Yourself? のように短く返して相手に振れば、やりとりとして成立します。相手が続きを聞いてきたら、そこから話を広げれば十分です。
週末に何もしていないときはどう答えればよいですか。
Pretty quiet. や I didn't do much. のように、何もしていないことをそのまま言って構いません。quiet は「予定を入れずのんびり過ごした」という意味で使われる語です。一文足すなら、just caught up on sleep や just stayed in のように、一つだけ挙げれば足ります。
使えません。much は否定文と疑問文で使う語なので、I got up to much. という言い方はしません。Did you get up to much? や I didn't get up to much. の形で使い、「いろいろやった」と言いたいときは I got up to all sorts. のように言い換えます。
at the weekend と on the weekend はどちらが正しいですか。
どちらも正しく、地域による違いです。at the weekend は主にイギリス英語、on the weekend は主にアメリカ英語とオーストラリア英語で使われます。期間として捉える over the weekend は地域を問わず使われます。
相手に聞き返さないと失礼になりますか。
聞き返すのが基本の形です。返さないとやりとりが片側だけで止まってしまいます。You? や How about you? のような短い形で足りるので、答えのあとに一つ添える習慣にしておくとよいでしょう。
How are we today? と言われたらどう答えればよいですか。
この we は you の意味で使われているので、How are you? と同じように答えて構いません。店や病院のスタッフが客や患者に声をかけるときに使うことがある言い方で、中身を尋ねているというより挨拶です。
IELTSスピーキングでも Yeah, good thanks. のように短く答えていいですか。
試験では短すぎます。Part 1 で週末や休日について聞かれたときは、質問に答えたうえで理由か具体例を足し、二文から三文にまとめるのが目安です。また、試験官は会話の相手ではないので、How about you? と聞き返しても答えは返ってきません。
08まとめ
How was your weekend? は、週末の報告を求める質問ではなく、How are you? と同じ挨拶として使われることがほとんどです。短く返して相手に振る形さえ持っておけば、月曜の朝に身構えずに済みます。話したいことがある日は一文だけ足す、という順番で考えると、場面に合わせて長さを調整できます。
How was your weekend? は挨拶。How are you?、How's it going?、How are we today? と同じ部類として扱う
基本は数語と聞き返し。Yeah, good thanks. Yourself? / Not bad, thanks. How about you? を口に出せるようにしておく
足すなら一文だけ。I didn't do much, just caught up on sleep. のように、週末のうち一つだけ挙げる
weekend の繰り返しは one で受ける。I had a lazy one. / I had a quiet one.
get up to much は否定文・疑問文で使う。肯定文では I got up to all sorts. のように言い換える
at the weekend はイギリス英語、on the weekend はアメリカ英語とオーストラリア英語。over the weekend は地域を問わない