IELTSのライティングやスピーキングでは、年齢に関する表現を使う機会が多くあります。このページでは、年齢を表すさまざまな表現とその使い分けについて解説します。
目次
年齢を表す表現
若者を表す表現
高齢者を表す表現
the+形容詞
年齢のグループを表す語彙
異なる年齢の人たち
年齢表現のポイント
01 年齢を表す表現
年齢・世代を表す基本表現
age
最も一般的な年齢に関する表現で、「歳」という意味を表します。
ageを使う基本表現
at the age of 50(50歳で)
50 years of age(50歳)
at age 50(50歳で)
at an early age(若いときに)
年齢層を表す表現
「何歳から何歳まで」のように年齢層を表す表現です。世代によっては特別な名称がついている場合があります。
in one's teens(10代に)※厳密には13−19歳を指すことが多い。
in one's twenties(20代に)
in one's early thirties(30代前半に)
世代を表す表現
「世代」という意味の表現です。いまの年齢によって分けるのではなく生まれた時代によって分ける表現です。日本語でも「〇〇世代」といいますが、英語ではより明確に以下のような世代に名称が付けられています。以下はPew Researchによる定義ですが、研究機関によって年代は異なります。
the Baby Boomers Generation(1946〜1964年生)
Generation X(1965〜1980年生)
Millennials(1981〜1996年生)
Generation Z(1997〜2012年生)
Generation Alpha(2013年生〜)
「〜hood」と呼ばれる年齢
日本語でも「大人と子ども」というように、英語でも人間の発達段階を大きく2つに分けることがあります。その場合は、大人時代(成人期)は「adulthood」、子供時代(幼少期)は「childhood」と表現します。老年期として「elderlyhood」と表現する場合もあります。
childhood(幼少期)
adulthood(成人期)
elderlyhood(老年期)
他にも、「babyhood」「toddlerhood」「boyhood / girlhood」なども存在しますが、一般的には上記の3つを覚えておけば十分でしょう。なお、乳児期を表す「infanthood」という表現もありますが、一般的には「infancy」と表現します。
節目の年齢を表す表現
「milestone」となる年齢を表す表現です。人生における重要な出来事という意味で「特別な年齢」「節目の年齢」を指す表現で、以下のようなものがあります。
coming of age(成人、通常は18歳。国や地域によって異なる)
legal adult(法的成人年齢、通常は18歳)
retirement age(定年退職の年齢、通常は65歳)
02 若者を表す表現
IELTSでは、ライティングでもスピーキングでも、「若者」にフォーカスをした問題もよく出題されます。そのためいろいろと言い換えをすることがでてきますが、それぞれのニュアンスの違いを知っておくと適切な表現を選択するのに役立ちます。ただし、厳密に決められているものではなくあくまで「慣例」にすぎないので、イメージとして持っておく程度でいいでしょう。
children
一般的には、「teenager」になる前の子ども(primary school students)を指すことが多いです。つまり、12歳までの子どもを指します。American Medical Associationでも「Children」を1〜12歳の人たちと定義しています。ただ、より広い定義をするものもあり、例えば、国連の定義では「18歳未満の人たち」を指すと定義しています(出典:Convention on the Rights of the Child )。
teenager
年齢に「-teen」が付く年齢、すなわち13歳(thirteen)から19歳(nineteen)までの人、いわゆる「思春期」の人を指します。もう少し広く「10代の人たち」という意味で使われることもあります。話し言葉では「teen」と略すことともありますが、ライティングでは teenager と書くようにしましょう。
adolescent
「思春期の人」という意味で、前述の「teenager」よりもやや広く、10歳から19歳までの人を指します。こちらもWHOのウェブサイトにて定義されています。「思春期」は「adolescence」と表現し、前述の「childhood」の一部として扱われます。「adolescent」は、「people in their adolescence」と表現することもできます。また、発達の観点からみて以下のように更に細かく分ける場合もあります。
発達の観点からみた表現
newborn / neonate(生後1ヶ月ぐらいまで)
infant(生後1ヶ月〜1歳)
toddler(1歳〜2歳)
preschooler(2歳〜6歳)
school-aged child(6歳〜12歳)
adolescent(10歳〜19歳)
young people
「若者」という意味を表すのにもっともよく使われる表現です。年齢的にカバーする範囲も広く、10代から20代前半までの人を指すことが多いようです。「young people」と表現する場合には、学校に行っているかどうかに関わらず、単に「年齢が若い人」を広く指すことができます。
the younger generation
若者を「the younger generation」と表現することがあります。「大人の世代」のなかでもっとも若い世代、すなわち若者のこと指します。複数の世代をイメージして、冠詞なしで「young generations」とすることもあります。
youth
ちょうど「childhood と adulthood の間の時期」と考えると分かりやすいでしょう。年齢的には、15歳から24歳くらいまでの人を指します。WHOのウェブサイトでも同様に定義されています。なお、「youth」は文脈によっては特に男性(少年)を指す場合がありますので注意が必要です。
youth を使った表現の例
in one's youth(若いときに)
many youths(多くの少年)
the youth of today(今日の若者)
youngster
やや古めかしい表現ですが、親しみを込めて「若者」という意味で使う場合もあります。明確な定義はありませんが、一般的には10代前半の若者を指します。
young adults
「young adults」も若者を表す表現としてよく使われます。上記の「思春期(adolescence)」に続く時期で、18歳から35歳頃までの人を指すことが多いようです。
minors
「未成年者」を表す法的・フォーマルな表現です。法的に成人(legal adult)と認められる年齢に達していない人を指します。IELTSでは、飲酒・喫煙・ギャンブルなどへの規制を論じる際によく登場します。
adults / grown-ups
「大人」を表す表現です。「adults」はフォーマルな文脈でよく使われ、「young people」や「children」の対義語として "young people and adults" のように対比させて使うことが多いです。「grown-ups」はやや口語的な表現で、子どもが大人を指す場面でよく使われます。
middle-aged people / the middle-aged
「中年の人たち」を表す表現です。一般的には40歳〜65歳頃の人たちを指します。若者(young people)と高齢者(elderly people)の間の世代を指す際に使います。「the middle-aged」は「the+形容詞」の形でも使えます(Section 4参照)。
03 高齢者を表す表現
若者と同様に、「高齢者」にフォーカスをした問題もよく出題されます。「高齢者」は「若者」ほど言い換えの方法がありませんが、こちらもそれぞれのニュアンスの違いを知っておくと適切な表現を選択するのに役立ちます。
elderly people
「高齢者」を表す最も一般的な表現です。一般的には65歳以上の人々を指しますが、WHOなど一部の機関では60歳以上と定義する場合もあります。「young people」に対する言葉として「old people」という表現も存在しますが、敬意を欠く表現であり、ときには高齢者差別にもつながるので避けられる傾向にあります。「elderly people(年配の人びと)」や後述の「older people(年配の人びと)」を用いる方が丁寧な表現とされています。
「elder」と「elderly」の違い
「elder(年齢が上の)」と「elderly(年配の)」の違いを理解しておきましょう。「elder」は、「(兄弟で)年上の」という意味を持ちます。例えば、「my elder brother(年上の兄)」という意味になります。名詞として使う場合には、「長老」という意味でも使われます。部族やコミュニティを「兄弟」のように考えて、その「長」というイメージです。
older people
相対的に年齢を重ねている人たちというような婉曲表現です。前述の通り、「elderly people」と並んで、「old people」という表現を避けるために使われます。
aged people
「aged」は「高齢の」という形容詞です。ただし、この表現も「old people」と同様にややネガティブな印象があるため一般的にはあまり好まれません。
senior citizens
「年配の市民」という意味で、「高齢者」と同じ意味で使われます。一般的には「elderly people」と同様に、60歳以上の人たちを指します。アメリカ英語では「seniors」と表現することもあります。
golden agers
老後の充実した時期(golden years)を生きる人たちという意味で、退職した世代、すなわち65歳以上の人たちを指すことが多いようです。
people in their elderlyhood
「elderlyhood」は「老年期」という意味で、高齢者のライフステージを表現する場合に使用されます。この言葉は比較的新しい表現であり、まだ一般的ではありません。したがって「高齢者」を「people in their elderlyhood」のように表現することができます。
retired people
一般的には定年でリタイアした人たち、すなわち65歳以上の人を指します。「retired people」と同じ意味で「retiree」と表現することもあります。
04 the+形容詞
「the+形容詞」で「特定の人たちのグループに属する人たち」を表すことができます。ここでは、様々な年齢層を表す表現として「the+形容詞」が使える例を紹介します。
年齢層を表す the+形容詞の例
the young(若者)
the middle-aged(中年)
the elderly(年配の人)
05 年齢のグループを表す語彙
年齢層を表す表現に「age group」がありますが、それ以外にもさまざまな言い表し方があります。それぞれの語彙のニュアンスの違いを理解しておくと、より適切な表現を選択するのに役立ちます。
age group
もっとも一般的な表現で、特定の年齢範囲に属する人々を指します。フォーマルにもカジュアルにも使える汎用性の高い表現です。
This product is designed for the 18-25 age group.
この製品は18歳から25歳の年齢層を対象としています。
age bracket
「bracket」はもともと「括弧」を意味し、そこから「範囲」「区分」という意味で使われるようになりました。「age group」とほぼ同義ですが、統計や調査などで年齢を区切って分類する際によく使われます。やや形式的な響きがあります。
Respondents were divided into five age brackets for the survey.
調査の対象者は5つの年齢層に分けられました。
generation
「世代」を意味し、同じ時代に生まれ育った人々の集団を指します。単なる年齢の範囲ではなく、共通の文化的・社会的経験を共有する人々というニュアンスがあります。前述の「Baby Boomers」「Millennials」などがこれにあたります。
Each generation has its own values and perspectives.
それぞれの世代は独自の価値観と視点を持っています。
age cohort
「cohort」はもともと古代ローマの軍隊の単位を指す言葉でしたが、現在では「同じ特性を共有する集団」という意味で使われます。学術的な文脈や研究・調査で、同じ時期に生まれた人々の集団を追跡調査する際によく使われます。
The study followed an age cohort born in 1990 over 20 years.
20年間にわたって1990年に生まれた世代を追跡調査しました。
age demographic
「demographic」は人口統計学に関する用語で、年齢・性別・収入などの特性で分類された人口集団を指します。マーケティングや政策立案の文脈でよく使われ、ターゲット層を分析する際に用いられます。
The company is targeting the 25-34 age demographic.
会社は25歳から34歳の年齢層を対象としています。
age stratum / strata
「stratum(複数形:strata)」は「地層」を意味するラテン語由来の言葉で、社会を層として捉える際に使われます。非常に学術的・専門的な響きがあり、社会学や人口統計学の論文などで見られます。日常会話ではほとんど使われません。
The research examined health outcomes across different age strata.
研究では異なる年齢層の健康結果を比較しました。
語彙の使い分けのポイント
IELTSのライティングでは、「age group」や「age bracket」が最も使いやすく、適切な表現です。「generation」は世代間の違いについて論じる際に効果的です。「cohort」「demographic」「stratum」は学術的な響きがあるため、使いすぎると不自然になることがあります。自然な文脈で1〜2回使う程度にとどめましょう。
06 異なる年齢の人たち
ライティングやスピーキングでは「異なる年齢の人たち」と表現したいときもあります。最後に、異なる年齢の人たちを表す表現を紹介します。
people of different ages
people of different age demographics
people from different age groups
people from different age ranges
people from different age brackets
people from different age strata
people across different age cohorts
people spanning different age demographics
さらに「people」を「those」や「individuals」などに言い換えることもできます。また、「different」を「diverse」や「varying」などと言い換えることもできます。
07 年齢表現のポイント
最後に、IELTSで年齢に関する表現を使う際に覚えておくと役立つポイントをまとめます。
可算・不可算の使い分けに注意
「youth」は不可算名詞として「若さ」「青春時代」を意味する場合と、可算名詞として「若者(特に男性)」を意味する場合があります。同様に、「age」も不可算名詞として「年齢」を意味する場合と、可算名詞として「時代」を意味する場合があります。文脈に応じて使い分けましょう。
可算・不可算の例
Youth is a time of discovery.
(不可算:若さ、青春)
Several youths were seen near the park.
(可算:若者たち)
Age brings wisdom.
(不可算:年齢)
We live in the digital age.
(可算:時代)
避けるべき表現に注意する
高齢者について述べる際は、「old people」ではなく「elderly people」や「older people」を使うのが適切です。また、「aged」も避けた方が無難です。同様に、子どもについて述べる際も、文脈によっては「kids」よりも「children」の方がフォーマルで適切です。
08 まとめ
IELTSのライティングやスピーキングでは、年齢に関する語彙を豊富に持つことがスコアアップに直結します。若者には「young people」「youth」「adolescent」など、高齢者には「elderly people」「senior citizens」「retired people」など、複数の表現を使い分けましょう。また「age group」「age bracket」「generation」などの年齢グループ表現も積極的に活用しましょう。「old people」などの敬意を欠く表現は避け、文脈に合った適切な語彙選択を心がけましょう。