IELTSリスニングでは、答えを正確に綴ることが求められます。意味が聞き取れていても、スペリングが1文字でも違えばその設問は0点です。聞き取りには慣れていても、綴りで失点するケースは少なくありません。
スペリングは地道に覚えるしかない面もありますが、二重子音の有無や ie/ei の区別など、一定のルールや間違えやすいパターンが存在します。こうしたパターンに当てはまる単語は出題されやすい傾向もあるため、まずはそこを中心に押さえ、自分が間違えやすいものをリスト化しておくのが効果的です。
この記事では、スペルミスが起きやすいパターンと、IELTSリスニングで頻出する単語リストをまとめます。
目次
スペリングは1文字でも違えば0点
よくある間違いのパターン
頻出単語リスト:予約・登録・連絡先
頻出単語リスト:施設・宿泊・交通
頻出単語リスト:学術・コース・金融
数字・序数・曜日・月
イギリス英語とアメリカ英語、どちらでもOK
対策:「書く」練習の重要性
よくある質問
まとめ
01 スペリングは1文字でも違えば0点
IELTSリスニングの採点では、答えのスペリングが正確であることが必須です。「だいたい合っている」は認められません。たとえば「accommodation」を「accomodation」と書いた場合、意味的には正しく聞き取れていても、その設問は0点になります。
音として正しく聞こえていても、スペリングを誤って書き取ってしまうというミスが頻繁に発生します。「聞こえた」と「書けた」は別のスキルであることを意識しておく必要があります。
また、コンピュータ受験では入力時のタイプミスにも注意が必要です。隣のキーを誤って押してしまうようなミスも、スペリングを知らない場合と同様に0点になります。入力後は必ずスペリングを見直す習慣をつけましょう。
02 よくある間違いのパターン
スペルミスには傾向があります。以下のパターンを把握しておくと、ミスを減らすことができます。
二重子音
単語 注意点
acc omm odate c が2つ、m が2つ
acc omm odation 同上
comm itt ee m が2つ、t が2つ、e が2つ
add ress d が2つ、s が2つ
occ urr ence c が2つ、r が2つ
necess ary c が1つ、s が2つ
recomm end c が1つ、m が2つ
ass ess ment ss × 2箇所
beginn ing n が2つ
cancell ed l が2つ(英)
profess ional f が1つ、s が2つ
submiss ion s が2つ
permiss ion s が2つ
mill enn ium l が2つ、n が2つ
ie と ei の混乱
「c の後は ei、それ以外は ie」という規則が基本ですが、例外もあります。
単語 パターン
recei ve c の後 → ei
percei ve c の後 → ei
cei ling c の後 → ei
belie ve ie
achie ve ie
retrie ve ie
specie s ie
efficie nt ie(例外)
sufficie nt ie(例外)
hei ght ei(例外)
thei r ei(例外)
サイレントレター
発音されない文字が含まれる単語は、スペリングを「音で覚える」だけでは対応できません。
単語 サイレントな文字
Wed nesday 最初の d(Wed-nes-day)
Febr uary 最初の r(Feb-ru-a-ry)
receip t p
p sychology最初の p
mort gage t
archae ology 発音と綴りが乖離
govern ment n(ガバメント)
parli ament i(パーラメント)
environ ment n(エンバイロメント)
語尾の混乱(-tion / -sion / -ssion)
単語 語尾
reservation -tion
destination -tion
examination -tion
registration -tion
accommodation -tion
permission -ssion
admission -ssion
submission -ssion
extension -sion
comprehension -sion
03 頻出単語リスト:予約・登録・連絡先
Section 1 では、電話予約・窓口登録・問い合わせといった場面が頻出です。個人情報や予約内容をスペルアウトするシーンも多く、聞き取った単語をそのまま正確に書く力が求められます。
単語 注意点
surname sur-(first name と区別)
add ress dd + ss
postcode 1語(post と code をつなぐ)
teleph one ph → f 音
extension -sion(電話の内線番号)
nationality -ality
occupation -ation(cc が1つ)
profession -ssion(f は1つ)
membership -ship
registration -tion
sub scription sub- + -tion
reference -ence(referance は誤り)
appointment -ment
confirmation -ation
cancell ation ll(cancel → cancellation)
availability -ability
discount dis-
deposit de-pos-it
insurance -ance
guarantee guar- + antee(u がサイレント)
receip t p がサイレント
invoice in-voice
broch ure -chure(ch がシュ音)
en quiry / in quiry英米で綴り違い(どちらも可)
04 頻出単語リスト:施設・宿泊・交通
Section 2 では、施設案内・ツアー説明・地域紹介といった場面が多く登場します。場所の名称や設備名、交通手段は穴埋め問題に頻出です。
施設・宿泊
単語 注意点
acc omm odation cc + mm(最頻出スペルミス語)
apartment a-part-ment
dormitory -tory
reception -ption
facilities -ilities(facility の複数形)
maintenance -tenance(維持管理)
gymnasium -nasium(gym の正式形)
cafeteria -teria
auditorium -torium
corr idor rr(廊下)
entrance -ance
exhibition -bition
laboratory -ratory(lab の正式形)
library lib-rar-y(libary は誤り)
museum -seum
swimm ing pool 2語(swiming は誤り)
car park 2語(英)/ parking lot(米)
交通
単語 注意点
departure -ture
arr ival rr(到着)
destination -tion
itinerary i-tin-er-ary(旅程表)
sch edulesch-(英では「シェジュール」)
terminal -minal
platform plat-form
passenger -enger(passer は誤り)
lugg age gg
bagg age gg
motorway motor-way(英)
roundabout round-about(ロータリー)
intersection inter-section
pedestrian -trian(歩行者)
05 頻出単語リスト:学術・コース・金融
Section 3〜4 では、大学の授業・研究・課題に関する語彙が多く登場します。金融・経済系の語も Section 1 の問い合わせ場面で出ることがあります。
学術・コース
単語 注意点
assignment -ment(課題)
ass ess ment ss × 2箇所
bibliography biblio-graphy(参考文献)
curr iculum rr + ulum
diss ertation ss + -tion(論文)
tutorial -orial
seminar -nar
prerequisite pre-req-uisite(前提条件)
scholarship scholar + -ship
laboratory -ratory(lab)
department de-part-ment
p sychologyp がサイレント
archae ology archaeo-(ae が特殊)
sociology socio-logy
ch emistrychem-(ch がケ音)
geography geo-graphy
ph ilosoph yph → f 音 × 2
economics eco-nom-ics
linguistics -guistics
hypothesis hypo-thesis(仮説)
phenomenon -omenon(複数形は phenomena)
criteria criterion の複数形
specie s ie(種)
suff icie nt ie + ffi
金融・商業
単語 注意点
instalment l が1つ(英)/ installment(米)
transaction trans-action
comm iss ion mm + ss
reimbursement re-im-burse-ment
expenditure -iture(支出)
approximately -ately
percentage per-cent-age
calculation -ation
budget budg-et
revenue rev-enue(収益)
06 数字・序数・曜日・月
電話番号・価格・日時を書き取る Section 1 では、数字の英語表記と序数のスペリングが特に重要です。「聞こえた音」と「スペリング」が大きくずれる語が多いため、事前に覚えておく必要があります。
数字・序数
単語 注意点
forty u がない(× fourty)
fourteen four + teen
ninety nine + ty(e が残る)
nineteen nine + teen
eighth th の前は t(× eigth)
twelfth twelve → twelfth(v→f)
ninth nine → ninth(e が消える)
twentieth twenty → twentieth
fortieth forty → fortieth
hundredth hundred + th
millennium ll + nn(千年)
曜日
単語 注意点
Wednesday Wed-nes-day(d がサイレント)
Thursday Thurs-day(Thurdsay は誤り)
Tuesday Tues-day
Saturday Satur-day
月
単語 注意点
February Feb-ru-ary(r がサイレントになりがち)
August Au-gust(Auguest は誤り)
September Sep-tem-ber
October Oc-to-ber
November No-vem-ber
December De-cem-ber
07 イギリス英語とアメリカ英語、どちらでもOK
IELTSは採点上、イギリス英語とアメリカ英語のどちらの綴りも正解として認めています。どちらか一方に統一する必要はなく、混在していても減点されません。
イギリス英語 アメリカ英語
colour color
behaviour behavior
labour labor
organise organize
recognise recognize
analyse analyze
cancelled canceled
travelling traveling
centre center
theatre theater
catalogue catalog
instalment installment
enquiry inquiry
programme program
ただし、1つの解答内で mixed spelling(colour と behavior を混在させるなど)は避け、どちらかに統一することが望ましいです。
08 対策:「書く」練習の重要性
リスニングの練習で「聞いて意味を追う」だけでは、スペリングの力はつきません。スペルミスを減らすには「聞きながら正確に書く」練習が必要です。
ディクテーションを取り入れる
公式問題集や練習音源を使い、聞こえた内容をそのまま書き起こすディクテーションは、スペリングを鍛える最も効果的な方法です。書き終えたらスクリプトと照合し、スペリングが違っていた語は必ず書き直して記憶に定着させましょう。
頻出語を書いて覚える
この記事のリストの中で、自信がない単語は実際に手を動かして書いて覚えることが重要です。眺めるだけでは試験本番で書けません。特に「accommodation」「necessary」「guarantee」「Wednesday」「February」は繰り返し書いて定着させましょう。
見直しの時間はほとんど無いと考える
コンピューター版では、音声が終わったあとに解答を確認する時間が2分しかありません。40問すべてのスペリングを見直すには足りない長さです。「あとで直せる」を前提にせず、その場で書き切ることを目指してください。この2分は、全問の見直しではなく、入力中に自信が持てなかった数語の確認に使うのが現実的です。
09 よくある質問
スペリングが少し違うだけでも不正解になりますか。
なります。「だいたい合っている」は認められず、1文字でも違えばその設問は0点です。たとえば accommodation を accomodation と書いた場合、音として正しく聞き取れていても得点になりません。「聞こえた」と「書けた」は別のスキルだと考えてください。
イギリス英語とアメリカ英語、どちらの綴りで書けばいいですか。
どちらでも正解として認められます。colour と color、organise と organize、centre と center のどちらを書いても減点されません。ただし1つの解答内で colour と behavior のように混在させるのは避け、どちらかに統一するのが望ましいです。
コンピューター版では見直す時間がありますか。
音声が終わったあとに2分あります。40問すべてを見直すには足りないので、入力中に自信が持てなかった数語の確認に使うのが現実的です。また、コンピューター版では隣のキーを押してしまうタイプミスも、スペリングを知らない場合と同じく0点になります。入力後に見直す習慣をつけてください。
スペルミスが起きやすいのはどんな単語ですか。
大きく4つのパターンがあります。accommodation や committee のような二重子音、receive と believe のような ie / ei の区別、Wednesday や receipt のように発音されない文字を含むサイレントレター、そして -tion / -sion / -ssion の語尾の使い分けです。こうしたパターンに当てはまる単語は出題されやすい傾向があります。
ie と ei はどう見分ければいいですか。
基本は「c の後は ei、それ以外は ie」です。receive、perceive、ceiling は c の後なので ei、believe、achieve、retrieve、species は ie になります。ただし efficient、sufficient は c の後でも ie、height と their は ei という例外があるので、この4語は個別に覚えてください。
いちばん間違えやすい単語は何ですか。
accommodation です。c が2つ、m が2つという二重子音が2箇所あり、最も多いスペルミスの語です。ほかに necessary(c が1つ、s が2つ)、guarantee(u がサイレント)、Wednesday(最初の d が読まれない)、February(最初の r が読まれない)は繰り返し書いて定着させる価値があります。
数字や曜日のスペリングで注意すべき語はありますか。
あります。forty は u が入りません(fourty は誤り)。eighth は th の前が t、twelfth は twelve の v が f に変わり、ninth は nine の e が消えます。曜日では Wednesday の d と Thursday の綴り順、月では February の r が間違いやすいところです。
スペリングを鍛えるにはどんな練習が効果的ですか。
聞きながら正確に書く練習です。聞いて意味を追うだけではスペリングの力はつきません。公式問題集や練習音源を使ったディクテーションが最も効果的で、書き終えたらスクリプトと照合し、違っていた語は必ず書き直します。リストを眺めるだけでは本番で書けないので、自信のない語は実際に手を動かして書いてください。
10 まとめ
スペルミスで失点しないためのポイントをまとめます。
スペリングが1文字でも違えば0点。「聞こえた」と「書けた」は別のスキル
二重子音・ie/ei・サイレントレター・語尾の形が間違いやすいパターン
イギリス英語・アメリカ英語どちらの綴りも正解として認められる