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ライティング・タスク2

Cars on the road? Cars on the roads? 単数と複数、自然なのはどっち?

交通の話で迷う単数と複数、どちらが自然かを整理する

IELTSライティングで交通渋滞や環境の話を書くとき、「道路を走る車が増えている」を英語にしようとして、on the road なのか on the roads なのか迷ったことはないでしょうか。単数か複数か、この小さな違いに引っかかる人は少なくありません。

結論から言うと、どちらも間違いではありません。これは「ミスかどうか」ではなく「どちらを選ぶと自然か」という問題です。この記事では、両方が正しいことを確認したうえで、一般論では単数形が自然な理由と、複数形を選ぶとよい場面を整理します。

01結論:どちらも正しい

まず押さえておきたいのは、on the road(単数)も on the roads(複数)も、どちらも文法的に正しいということです。交通量が増えているという一般論を述べる場面では、どちらを使っても通じます。

そのうえで、一般的な傾向を述べるときは単数の on the road のほうが自然で、よく使われます。複数の on the roads も正しいのですが、こちらは「道路網」を具体的に思い浮かべる言い方になります。

どちらも正しい一般論の例

There are more cars on the road than ever before.かつてないほど多くの車が道路を走っている(一般論として最も自然)

There are more cars on the roads than ever before.同じ意味で正しい。道路網を思い浮かべる言い方

つまり、迷ったときは単数の on the road を選んでおけば、一般論としてまず自然に響きます。

02なぜ単数の the road が自然なのか

road は本来、一本、二本と数えられる可算名詞です。それなのに、なぜ交通の話では単数の the road が自然なのでしょうか。

ポイントは、この the road が「特定の一本の道路」を指しているわけではないという点です。ここでの the road は「路上」「道路という空間」を漠然と総称的に指しています。個々の道路を数えているのではなく、交通全体を一つのまとまりとしてとらえているので、単数形になじむのです。

the office(職場という場所)や the internet(ネット上)のように、the と単数形で「その領域全体」を総称的に指す言い方の一種だと考えると分かりやすいでしょう。

総称的な the road の例

Electric vehicles are becoming a common sight on the road.電気自動車は路上でよく見かけるようになってきた

Safer cars have reduced the number of deaths on the road.安全な車が路上での死者数を減らした

03on the roads を使うとき

一方で、複数の on the roads が自然になるのは、いくつもの道路、つまり「道路網」を具体的に思い浮かべているときです。都市には何本もの道路があるので、その一本一本を意識すると roads のほうがしっくりきます。イギリス英語では、交通の文脈でこの複数形が使われることもよくあります。

道路網を思い浮かべる on the roads の例

There are many cars on the roads in big cities.大都市の道路には多くの車が走っている

Traffic on the roads has become much heavier in recent years.近年、道路の交通量はかなり増えた

また、「都市部でも地方でも」のように範囲を広げて言いたいときにも、複数形が自然です。

範囲を広げる言い方

There are more cars on the roads in both cities and rural areas.都市部でも地方でも、道路を走る車が増えている

04road と roads を混ぜない

単数でも複数でも正しいからといって、一つの文の中で road と roads を両方使ってしまうと、かえって不自然になります。同じものを二つの言い方で重ねてしまうためです。

There are many cars on the road in cities, and the roads are becoming more congested every year.前半は road、後半は roads と、同じ文の中で単数と複数が混在していて不自然

There are many cars on the roads in cities, and they are becoming more congested every year.複数形でそろえる

言い換えの候補としては、次のような形も自然です。どれか一つに決めて書くとよいでしょう。

自然な言い換え

There are many cars on the roads in cities.都市の道路には多くの車が走っている

There are many cars on city roads.都市の道路には多くの車がいる

Cities have many cars on their roads.都市には多くの車が走っている

05単数形だけの慣用表現に注意

ここまでは交通量の話でしたが、on the road には交通とは別の、決まった意味の慣用表現もあります。これらは常に単数形で、複数形にはしません。

代表的なのが「移動中である」「(ツアーや出張で)各地を回っている」という意味の on the road です。車の台数とは関係のない、まったく別の使い方です。

移動・遠征の意味の on the road

The band has been on the road for three months.そのバンドは3か月間ツアーで各地を回っている

Life on the road can be exhausting.移動の多い生活は疲れることがある

このほかにも、hit the road(出発する)、one for the road(帰り際の一杯)、the road to recovery(回復への道のり)、down the road(この先、将来)など、road を単数で使う決まった言い回しがいくつもあります。これらは形が固定されているので、複数形にしないよう気をつけましょう。

06IELTSライティングでの使い方

タスク2で交通や環境について一般論を述べるときは、単数の on the road を選んでおけば、まず自然に読まれます。道路網を具体的に意識したいときや範囲を広げたいときに on the roads を使う、という整理で十分です。どちらを選んでも評価に影響するようなミスにはなりません。

それよりも、同じ文で気をつけたいのは可算・不可算の扱いのほうです。cars は数えられる名詞なので the number of cars とし、the amount of cars とは言いません。road の単数・複数よりも、こうした基本的な countability のほうが評価に響きやすい部分です。

タスク2で使いやすい一文

As the number of cars on the road continues to rise, cities are struggling with congestion and air pollution.道路を走る車が増え続けるにつれ、都市は渋滞と大気汚染に悩まされている

IELTS学習アプリ ライティング・タスク2 模擬試験 本番形式のタスク2に取り組み、こうした表現を実際のエッセイの中で使う練習ができます ライティング・タスク2 number と amount の使い分け

07まとめ

on the road と on the roads は、どちらも正しい表現です。一般論として交通量を述べるときは単数の on the road が自然で、道路網を具体的に思い浮かべたいときや範囲を広げたいときは複数の on the roads を使う、と考えておけば迷わずに書けます。

単数だけで使う慣用表現があること、そして一つの文で road と roads を混ぜないことにも気をつけておきましょう。

この記事のポイント

  • on the road も on the roads も文法的に正しい
  • 一般論では単数の on the road が自然でよく使われる
  • 道路網を具体的に意識するときや範囲を広げるときは on the roads
  • 一つの文の中で road と roads を混ぜない
  • 移動・遠征の意味の on the road や hit the road などは常に単数
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Hibiki Takahashi

この記事を書いた人

Hibiki Takahashi

日本語で学ぶIELTS対策専門スクール『PlusOnePoint(プラスワンポイント)』創設者・代表。『英語ライティングの鬼100則』(明日香出版社)著者。1997年に大阪大学医学部を卒業後、麻酔科専門医として活躍。2012年渡豪時に自身が苦労をした経験から、日本人を対象にIELTS対策のサービスを複数展開。難しい文法・語彙を駆使するのではなく、シンプルな表現とアイデアで論理性・明瞭性のあるライティングを指導している。これまでの利用者は4,500名を超え、Twitterで実施した「12週間チャレンジ」では、わずか4週間で7.0、7週間で7.5など、参加者4名全員が短期間でライティングスコア7.0以上を達成(うち2名は7.5を達成)。「IELTSライティングの鬼」の異名を持つ。オーストラリア在住14年、IELTS 8.5(ライティング 8.0)、CEFR C2。

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