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ライティング・タスク2

Referencing と Substitution とは?

Referencing と Substitution とは?
「referencing とか substitution って何ですか?」

IELTSライティングを学ぶ方から、こうした質問がよく寄せられます。採点基準(Band Descriptors)の Coherence and Cohesion(以降 "CC" と呼ぶ)のバンドスコア5〜6 にも明記されているように、この2つは採点に影響を及ぼす重要な部分です。

CC の Band 5 には "may be repetitive because of lack of referencing and substitution" という記述があります。Band 6 には "may not always use referencing clearly or appropriately" とあります。つまり、Band 6から7あたりのレベルを目指すには、この2つを適切に使えるかどうかが問われているのです。

この記事では、referencing と substitution がそれぞれ何を指すのか、どのような場面で使うのかを、具体例を交えて解説します。

IELTSの採点基準との関係

IELTSライティングの CC は、エッセイの「首尾一貫性」と「流れのよさ・つながりの自然さ」を評価する基準です。4つの採点軸のうちの一つで、スコア全体の25%を占めます。

CC が評価するのは、接続詞やつなぎ言葉の使い方だけではありません。文と文、段落と段落がどのように結びついているかという、より広い視点での「結束性(cohesion)」が問われます。

その中で referencing と substitution は、同じ語の繰り返しを避けながら文のつながりをつくるためのツールとして位置づけられています。Band Descriptors の記述を確認しておきましょう。
CCのBand 5・6における記述
Band 5:may be repetitive because of lack of referencing and substitution
(referencing と substitution が不足し、繰り返しになっている可能性がある)
Band 6:may not always use referencing clearly or appropriately
(referencing を常に明確かつ適切に使えているわけではない)
Band 5 では「使えていない」、Band 6 では「使えているが不完全」という違いがあります。つまり、Band 7 以上を目指すには、これらを自然に使いこなせることが求められるということになります。

Referencing とは

Referencing(レファレンシング)は、すでに登場した名詞や内容を「指し示す」ことで繰り返しを避ける方法です。意味そのものを置き換えるのではなく、「それが何か」を参照関係で示します。

主に次の表現が使われます。
代名詞he, she, it, they
指示語this, that, these, those
所有代名詞his, her, their
具体的な例を見てみましょう。
The government introduced a new education policy. It was criticised by many teachers.
ここで It は a new education policy を指しています。意味を置き換えているのではなく、「同じ対象を参照している」だけです。

次に指示語を使った例も見てみましょう。
Many students struggle with time management. This is one of the most common challenges in higher education.
ここでは This が前の文全体の内容(時間管理に苦労しているという状況)を指しています。名詞一語だけでなく、文全体の内容を指示語でまとめることもできます。

注意が必要なのは、referencing を使う際には「何を指しているか」が明確でなければならない点です。先行詞が曖昧だと、読み手に伝わりにくくなります。Band 6の記述「may not always use referencing clearly or appropriately」は、まさにこの点を指しています。

Referencing のポイント

代名詞(it, they)や指示語(this, that)を使って、前に登場した名詞や内容を「参照する」技法。意味を変えるのではなく「指し示す」だけ。何を指しているかが読み手に伝わることが重要。

Substitution とは

Substitution(サブスティチューション)は、すでに出てきた語や句を「別の語で置き換える」方法です。Referencing が「指し示す」のに対して、Substitution は「語そのものを差し替える」点が異なります。

主に次の表現が使われます。
名詞の置換one / ones
動詞の置換do / does / did
節の置換so / not
名詞の置換の例を見てみましょう。
I need a reliable source. Do you know one?
ここで one は a reliable source を置き換えています。a reliable source をそのまま繰り返すかわりに、one という語が文の構成要素として入り込んでいます。

動詞の置換の例です。
She studies harder than he does.
ここでは does が studies(studies hard)を置き換えています。同じ動詞を繰り返さずに文をつなぐことができます。

節の置換の例です。
Will the policy succeed? I think so.
ここでは so が「the policy will succeed」という節全体を置き換えています。

not を使った例も見てみましょう。
Will prices rise? The government hopes not.
not は否定の節を置き換えます。ここでは「prices will not rise」という内容を not 一語で表しています。so が肯定の節、not が否定の節を置き換えると覚えておくとよいでしょう。

Referencing との大きな違いは、置き換えた語(one、does など)が文の構成要素として機能している点です。「指し示す」のではなく、「語を差し替えている」というイメージです。

Substitution のポイント

one/ones(名詞の代わり)、do/does/did(動詞の代わり)、so/not(節の代わり)などを使って、語そのものを差し替える技法。置き換えた語が文の構成要素になる点が Referencing との違い。

エッセイで意識すること

IELTSのエッセイを書くとき、referencing と substitution をどう意識すればよいかを整理します。

まず、書き終えたエッセイを見返すときに「同じ語が連続していないか」を確認することが出発点です。例えば、あるパラグラフで technology という語が3回以上続けて登場していたら、代名詞 it や指示語 this に置き換えられる箇所がないか確認してみましょう。

次に、指示語を使う際は「何を指しているのか」が読み手に明確かどうかをチェックします。This や It の先行詞が曖昧だと、採点者に伝わりにくい文章になります。「この This は何を指しているか」を声に出して確認する習慣をつけると、CC のスコアが安定してきます。

Substitution については、日本語にはない発想なので最初はなじみにくく感じるかもしれません。まずは one / ones の使い方から意識してみることをおすすめします。「こういう〇〇が必要だ。あなたはそういうのを知っていますか?」という流れで one を使えるかどうか、書いたエッセイで確認してみてください。

まとめ

Referencing と substitution は、どちらも文章の繰り返しを避け、読みやすいエッセイを書くための技法です。
Referencing代名詞(it, they)や指示語(this, that)で、前の内容を「参照する」
Substitutionone, do などの語で、前の語を「置き換える」
Band 5から Band 6、さらに Band 7を目指すには、これらを意識的に使い、同じ語の繰り返しを減らすことが重要です。まずは書いたエッセイを見返し、「同じ名詞が連続していないか」「代名詞や指示語で置き換えられる箇所はないか」を確認するところから始めてみましょう。
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Hibiki

この記事を書いた人

Hibiki Takahashi

日本語で学ぶIELTS対策専門スクール 『PlusOnePoint(プラスワンポイント)』創設者・代表。『英語ライティングの鬼100則』(明日香出版社)著者。1997年に大阪大学医学部を卒業後、麻酔科専門医として活躍。2012年渡豪時に自身が苦労をした経験から、日本人を対象に IELTS対策のサービスを複数展開。難しい文法・語彙を駆使するのではなく、シンプルな表現とアイデアで論理性・明瞭性のあるライティングを指導している。これまでの利用者は4,500名を超え、Twitterで実施した「12週間チャレンジ」では、わずか4週間で7.0、7週間で7.5など、参加者4名全員が短期間でライティングスコア7.0以上を達成(うち2名は7.5を達成)。「IELTSライティングの鬼」の異名を持つ。オーストラリア在住14年、IELTS 8.5(ライティング 8.0)、CEFR C2。

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