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スピーキング

IELTSスピーキングのフィラー表現20選:Um・Well以外にも使える言い換え集

執筆:高橋 響 公開日:

IELTSスピーキングでUm、Uh、Wellといったフィラーを使うこと自体は、それだけで評価が下がる原因にはならないと、別記事で整理しました。とはいえ、同じフィラーばかりを繰り返していると、応答がパターン化して聞こえることがあります。この記事では、機能別に使い分けられるフィラー・つなぎ言葉を20個集めました。

01Um・Well以外の表現も持っておきたい理由

この記事でいう「フィラー表現」には、厳密な意味でのUmやUhだけでなく、考える時間を作ったり、話の方向性を示したり、言い換えたりするためのつなぎ言葉・定型表現も含めます。目的はフィラーの数を増やすことではありません。同じ表現に偏らないように、機能ごとの選択肢を知っておくことです。Um、Uh、Well自体が評価を下げるわけではないという前提は、以下の記事で詳しく扱っています。

フィラーを1種類しか持っていないと、練習の初期段階では十分でも、話す量が増えるにつれて同じ言い回しが目立つようになります。特にPart3では複数の質問に連続して答えるため、切り出し方や言い換え方が毎回同じだと、応答全体が似た構造に聞こえやすくなります。機能ごとに2つ以上の選択肢を持っておくと、この偏りを避けやすくなります。

この記事では、フィラーが担う役割を考える時間を作る、話の方向性を示す、言い換える、聞き手との共有感覚を作るという4つに分けます。この分け方は、関連記事で紹介したUm・Uh・Well・I mean・You knowの機能分類をもとに、それぞれの機能に当てはまる表現を追加したものです。

スピーキング IELTSスピーキングでUm・Uh・Wellは評価が下がる?フィラーを怖がる必要がない理由

同じ質問への切り出しがいつもWell, I think...で始まっていたり、言い換えるたびにI mean...ばかりになっていたりすると、応答の幅が狭く聞こえやすくなります。ここでは、考える時間を作る、話の方向性を示す、言い換える、聞き手との共有感覚を作るという4つの機能に分けて、使える表現を紹介します。いずれもPart1・Part2・Part3のどこでも使える表現ですが、特に即興で答えるPart3では出番が多くなります。

ただし、こうした表現を増やすこと自体がFluency and Coherenceのスコアアップに直結するわけではありません。フィラーやつなぎ言葉は、あくまで自分の考えを整理しながら話すための補助的な道具です。

02考える時間を作る表現

Um、Uhと同じく、答えを組み立てる数秒を作るための表現です。単語だけでなく、文の形で時間を作ることもできます。

表現使いどころ
Let me think about that for a second.考える時間がほしいことをそのまま言葉にする
That's a good question, actually.質問への反応を挟んでから答えに入る
Give me a moment to think.やや丁寧に時間を求める言い方
Hmm, let me see.短く軽い間を作りたいときに使える
That's a tough one.即答しにくい質問であることを認めたうえで考える

Q. What's the biggest challenge facing your city?

That's a good question, actually. Let me think about that for a second... I'd say traffic congestion is probably the biggest issue.

That's a tough one.はカジュアルな響きがあるため、友人同士の会話に近いトーンで話したいときに向いています。よりフォーマルな響きにしたい場合は、That's a good question, actually.やGive me a moment to think.のほうが使いやすい表現です。

03意見の方向性や確信度を示す表現

答えの内容に入る前に、これから話す意見の性質(個人的な見方なのか、条件付きの答えなのか)を示す表現です。Wellだけに頼らず、内容に応じて使い分けられます。

表現使いどころ
Well, I'd say...断定を避けつつ、個人的な意見として切り出す
I think it depends on...状況によって答えが変わる質問への切り出し
From my point of view...あくまで自分の見方であることを明示する
The way I see it...From my point of viewとほぼ同じ機能の言い換え
I'd probably say...確信度を下げながら意見を述べる

Q. Do you think online shopping is better than shopping in stores?

I think it depends on what you're buying. For everyday items, online shopping is more convenient, but for clothes, I'd probably say shopping in stores is still better.

From my point of view...とThe way I see it...はほぼ同じ機能ですが、同じ発話の中で両方使うと重複が目立つため、1回の応答ではどちらか一方にとどめるほうが自然に聞こえます。

04言い換える・補足する表現

言った内容を、より正確な言い方に直したり、具体的な説明を補ったりするための表現です。I meanの仲間として使い分けられます。

表現使いどころ
What I mean by that is...直前の発言を文単位で説明し直す
In other words...同じ内容を別の言い方でまとめ直す
To put it another way...In other wordsとほぼ同じ機能の言い換え
What I'm trying to say is...うまく伝わっていないと感じたときに言い直す
Or rather...直前の一語だけを軽く訂正する

Q. How has technology changed the way people communicate?

People rely on text messages more than phone calls now. What I mean by that is, conversations have become shorter but more frequent throughout the day.

Or rather...は、直前に言った一語だけを軽く訂正するときの表現なので、文全体を言い直すWhat I'm trying to say is...とは役割が違います。訂正したい範囲の大きさで使い分けられます。

05聞き手との共有感覚を作る表現

話している内容が聞き手にきちんと伝わっているかを確かめたり、聞き手との距離を縮めたりするための表現です。You knowの仲間として使えます。

表現使いどころ
You know what I mean?説明のあとに、伝わっているかを軽く確認する
If that makes sense.説明を締めくくる形で、伝わったかどうかを添える
I guess you could say...言い切るほど確信はないが、そう表現できるという意味合い
Do you know what I mean?You know what I mean?をより明示的な疑問文にした形
If you know what I mean.あえて詳しく言わず、聞き手の理解に委ねる言い方

Q. What do you usually do to relax after a busy day?

I just like to switch off completely, you know what I mean? No phone, no work, just quiet time at home.

If that makes sense.やIf you know what I mean.は、説明の締めくくりとして文末に添える使い方が中心です。この機能の表現は、他の3つの機能に比べて口癖として目立ちやすいため、使いすぎないことがとくに重要です。毎回の応答の最後に同じ一言を付け加えるような使い方は避け、必要な場面で自然に使う程度にとどめておきましょう。

実際に声に出して練習したいときは、今日紹介した表現を1つ選び、自分でよく聞かれる質問に対して声に出して答えてみるところから始めるとよいでしょう。

06よくある質問

この記事のフィラーは全部覚えて使ったほうがいいですか。

20個すべてを使う必要はありません。機能ごとに1つか2つ、自分が言いやすい表現を選んで練習に取り入れる程度で十分です。まずは考える時間を作る表現と、言い換える表現の2種類から試すと、無理なく定着させやすくなります。

フィラーを増やすほどスピーキングの評価は上がりますか。

上がるとは限りません。目的はフィラーの数を増やすことではなく、同じ表現に偏らないように選択肢を持っておくことです。同じ回数フィラーを使っていても、表現が1種類に偏っていると応答が単調に聞こえやすくなります。

Well, I'd say...とI think it depends on...はどちらを使えばいいですか。

質問の性質で選べます。個人的な意見として切り出したいときはWell, I'd say...、状況によって答えが変わる質問にはI think it depends on...が合います。どちらも即答を避けて意見の性質を示す働きを持つため、質問文を読んでからどちらが合うか判断するとよいでしょう。

In other wordsとTo put it another wayの違いは何ですか。

この記事で紹介したIn other words...とTo put it another way...は、どちらも同じ内容を別の言い方でまとめ直す機能を持ち、ほぼ言い換え可能な表現です。文全体を言い直すWhat I'm trying to say is...とは役割が異なるため、そちらとは混同しないように区別しておきましょう。

You know what I mean?を多用すると印象は悪くなりますか。

多用すると、話す内容よりも口癖のほうが目立ってしまう可能性があります。特に、毎回の応答の最後にYou know what I mean?を付け加えるような使い方は避け、必要な場面で自然に使える程度にとどめておくのがおすすめです。

これらの表現はPart1・Part2・Part3のどこでも使えますか。

はい。考える時間を作る表現や方向性を示す表現は即興性の高いPart3で特に役立ちますが、Part1やPart2の応答でも同じように使えます。Part1のような短い応答が中心の場面では、無理にすべての機能を詰め込まず、必要な表現だけを選んで使う程度で十分です。

Um・Uh・Wellを使うこと自体は評価に影響しますか。

この記事では扱っていませんが、関連記事のIELTSスピーキングでUm・Uh・Wellは評価が下がる?で、Um・Uh・Well自体が評価を下げるわけではない理由を整理しています。

07まとめ

フィラーやつなぎ言葉は、Um、Uh、Wellだけに限りません。考える時間を作る、話の方向性を示す、言い換える、聞き手との共有感覚を作るという4つの機能で整理すると、使い分けやすくなります。20個すべてを一度に練習する必要はなく、機能ごとに1つずつ選んで少しずつ増やしていくくらいでも十分です。

  • 目的はフィラーを増やすことではなく、同じ表現に偏らないように選択肢を持っておくこと
  • 考える時間を作る表現:Let me think about that for a secondなど
  • 意見の方向性や確信度を示す表現:Well, I'd say...、I think it depends on...など
  • 言い換える・補足する表現:What I mean by that is...、In other words...など
  • 聞き手との共有感覚を作る表現:You know what I mean?など

フィラーを怖がらなくていい理由そのものは、以下の記事で確認できます。あわせて読むと、フィラーとの付き合い方が一通り整理できます。

スピーキング IELTSスピーキングでUm・Uh・Wellは評価が下がる?フィラーを怖がる必要がない理由
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Hibiki Takahashi

この記事を書いた人

Hibiki Takahashi

日本語で学ぶIELTS対策専門スクール『PlusOnePoint(プラスワンポイント)』創設者・代表。『英語ライティングの鬼100則』(明日香出版社)著者。1997年に大阪大学医学部を卒業後、麻酔科専門医として活躍。2012年渡豪時に自身が苦労をした経験から、日本人を対象にIELTS対策のサービスを複数展開。難しい文法・語彙を駆使するのではなく、シンプルな表現とアイデアで論理性・明瞭性のあるライティングを指導している。これまでの利用者は4,500名を超え、Twitterで実施した「12週間チャレンジ」では、わずか4週間で7.0、7週間で7.5など、参加者4名全員が短期間でライティングスコア7.0以上を達成(うち2名は7.5を達成)。「IELTSライティングの鬼」の異名を持つ。オーストラリア在住14年、IELTS 8.5(ライティング 8.0)、CEFR C2。

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