I disagree with the opinion. は不自然? タスク2で使うstatement・opinion・view・perspectiveの使い分け
執筆:高橋 響公開日:
タスク2で自分の立場を書き出すとき、I disagree with the opinion なのか this opinion なのか、それとも this view なのかで手が止まることがあります。設問に出てきた語をそのまま引き継ぐべきなのかも、迷うところです。
statement、opinion、view、perspective、point of view、viewpoint は、どれも「主張」「考え」に関連する言葉ですが、それぞれ焦点の当たる部分が少しずつ違います。この記事では、本サイトに収録されているタスク2の設問文と照らし合わせながら、どの語をどの場面で使うか、the と this のどちらを付けるかを整理します。
01disagreeの対象にはopinionとviewのどちらを使うか
どちらを使っても誤りではありません。ただし、設問で示された立場に賛成か反対かを論じるという文脈では、view のほうがしっくりくる場面があります。本サイトに収録されているライティング・タスク2の設問には、「To what extent do you agree or disagree with this opinion?」のように、設問自体が opinion という語を使っているものがあります。
Some people think the primary purpose of schools is to turn children into good citizens and workers, rather than to benefit them as individuals. To what extent do you agree or disagree with this opinion?
この設問に対して答案で「I disagree with this opinion.」と書いたところ、ネイティブ添削で view に直された、という報告があります。opinion が誤りだったわけではなく、議論されている立場を指す語としては view のほうが収まりがよかった、ということです。
答案で実際にしているのは、設問が示した立場を、理由や具体例を挙げて検討し、反論することです。この「検討の対象になっている立場」を指すという点で、view は使いやすい語だといえます。一方で I disagree with this opinion. も文法的にも意味的にも正しい英語なので、opinion を避けなければいけないわけではありません。
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I disagree with this opinion.文法的には正しい。議論の中で示された立場を指すなら view のほうが自然な場合がある
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I disagree with this view.検討の対象になっている立場を指していることが伝わる
設問が this opinion と書いている場合、答案でそのまま opinion を引き継いでも問題はありません。ただ、view に置き換えると、反論している相手が議論されている立場だということがよりはっきりします。
02statementはどんなときに使われているか
先ほどの509件のうち、this opinion と this view を合わせても9件しかない一方、this statement は29件あります。三つの中でもっとも多く使われているのが statement です。
In many countries, plastic shopping bags are the main source of rubbish. They cause water and land pollution, and so they should be banned. To what extent do you agree with this statement?
Some people believe that price is the only consideration when buying something. Do you agree or disagree with this statement?
この二つを並べると、statement が指しているものの性質が分かります。一つ目は「plastic shopping bags should be banned」という主張がそのまま言い切られており、誰の考えかは書かれていません。二つ目は「Some people believe」と考えの持ち主が示されています。どちらの設問でも this statement が使われているので、statement は、誰の考えであるかよりも、実際に述べられている内容そのものに焦点を当てる語だと考えると分かりやすくなります。
perspective、point of view、viewpoint の三つは、509件のタスクの中にそれぞれ1件ずつしか出てきません。設問側が使う頻度は低く、答案を書く側が自分から使う機会のほうが多い語だといえます。
Some people believe that robots are very important for the future of human development, while others believe that they are dangerous and have a negative impact on society. Discuss both perspectives and give your opinion.
perspective
perspective は、ものごとをどの角度から見ているかを表す語です。「from an economic perspective(経済の観点から)」「from a parent's perspective(親という立場から)」のように、見ている人の立場や専門性とセットで使われることが多くなります。view が「何をどう考えているか」という見解の内容を指すのに対して、perspective は「どの立場・角度から見るか」という視点を表す、と考えると区別しやすくなります。
point of view / viewpoint
point of view と viewpoint は、どちらも view と近い意味で、「どの立場・視点から見た考えか」を表すことができます。viewpoint は一語の名詞なので、view と同じように disagree with this viewpoint のように使えます。一方 point of view は「from my point of view」のように from を伴って副詞的に使われることが多く、agree・disagree の後ろに直接置く名詞としてはあまり使われません。
この二つでよく起きる誤りが、in my opinion と from my point of view を混ぜてしまう書き方です。
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In my point of view, ...in my opinion と from my point of view が混ざっている
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In my opinion, ... / In my view, ... / From my point of view, ...前置詞と語のセットを崩さない
IELTSでよく使う定型表現としては、in my opinion / in my view / from my point of view の三つをセットで覚えておくと、前置詞を取り違えにくくなります。
04the viewとthis viewはどちらを使うか
view を使うと決めたあとにもう一つ迷うのが、the view にするか this view にするかです。設問に示された立場を答案の中で直接指し返す場面では、this view が便利です。
this は、いま話している文脈の中で特定されているものを指し示すときに使われます。設問に示された立場は、答案を読む採点者にとって、設問文を通じてたった今提示されたばかりの内容です。this view と書くと、「この設問が示している、まさにその立場」という結びつきがそのまま伝わります。
the view も、どの view を指しているかが文脈で決まっていれば自然に使えます。とくに I disagree with the view that ... のように、that節で view の中身をその場で示す形は、答案でもよく使われます。
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I disagree with this view.設問が示した立場をそのまま指し返す
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I disagree with the view that university education should be free.that節でviewの中身をその場で示す
実際の設問でも、Discuss this view and give your own opinion. のように this view の形で書かれているものがあります。設問の中の立場をそのまま指し返すときは this、view の中身を that 節で説明するときは the と考えておくと、迷わずに書き進められます。
disagreeする対象をどう呼ぶかは、細かい言葉選びに見えて、設問の立場をどう扱っているかが出る部分でもあります。statement・opinion・view・perspective・point of view・viewpointは、それぞれ焦点の当たる部分が違うので、設問の書かれ方に合わせて選び分けると、答案の意図が読み手に伝わりやすくなります。
opinion:「意見・考え」を表す語。disagreeの対象に使っても誤りではない
view:「見解・立場」を指す語。議論されている立場を扱う設問で多く使われている
statement:誰の考えかよりも、実際に述べられている主張・内容そのものに焦点を当てる語
perspective:見解の中身ではなく、どの立場・角度から見るかを表す語
point of view / viewpoint:viewと近い意味。in my opinion / in my view / from my point of view の組み合わせを崩さないようにする
this view / the view:設問の立場をそのまま指し返すときはthis、that節で中身を示すときはtheが使いやすい