道路や川に沿っているのか、それとも横に並んでいるのか。along と alongside は、どちらも「〜に沿って」と訳せてしまうため、日本語からはこの差が見えません。さらに along with が混ざると、alongside with という英語には無い形を書いてしまいます。
この記事では、along は延びている方向、alongside は横並び、along with は付け足し、という3つの判断軸を例文で整理し、つづりと形の間違いやすいところまで確認します。
013語の使い分け:結論から
along、alongside、along with は、書き手が何を描写したいかで決まります。along は延びている方向に沿うこと、alongside は横に並ぶ位置関係、along with は付け足しです。後ろに来る名詞の種類では決まりません。まずこの3つを並べて確認します。
3語の基本
along:〜に沿って(道・川・壁・海岸など、延びているものの方向に沿って)
alongside:〜のそばに、〜と並んで(横に位置している。人と一緒に働く意味にもなる)
along with:〜と一緒に、〜に加えて(並んでいる位置ではなく、付け足しを表す)
観点
along
alongside
along with
描写しているもの
延びている方向に沿った移動・配置
横に並ぶ位置関係
付け足し、同伴
同じ名詞で並べると
along the river
alongside the river
along with the river
その意味
川に沿って(川の延びる方向へ)
川と並んで(川の横に)
川に加えて(他の要素と並べる)
使いどころ
移動の経路、連続した配置
並走、併用、一緒に働く
要因や条件を足す
3つとも同じ the river を並べたのは、後ろの名詞では判断できないことを示すためです。日本人学習者は river が来たら along と反射的に選びがちですが、決めているのは名詞ではなく、書き手がどの関係を描写したいかです。川の延びる方向へ進むなら along、川の横に位置しているなら alongside、川を他の要素に足すなら along with になります。
Along with the river, the nearby forest attracts many tourists.
川に加えて、近くの森も多くの観光客を集めています(位置ではなく、要素を並べている)
02along:延びている方向に沿う
along は、道路、川、壁、海岸のように延びているものの、その方向に沿って移動する、または配置されていることを表します。long という語が入っていると考えると、延びている方向という感覚をつかみやすくなります。
相手は必ずしも細い線である必要はありません。along the wall、along the coast、along the fence のように、縁や境界として延びているものであれば自然に使えます。Trees are planted along the road. も、道路そのものではなく道路の縁に沿って、という感覚です。
We walked along the beach for hours.
私たちは何時間もビーチに沿って歩きました(移動の向きが海岸の延びる方向と同じ)
Trees are planted along the road.
道路に沿って木が植えられています(道路の延びる方向に連続して並んでいる)
Products are displayed along the corridors in shopping malls.
ショッピングモールでは、廊下に沿って商品が陳列されています
移動でも配置でも使えますが、共通しているのは延びている方向に沿って続いているという点です。木が1本だけなら along the road とは言いにくく、道路の脇に何本も続いているから along が選ばれます。
along は副詞にもなる
along は後ろに名詞を伴わず、副詞として使うこともできます。come along(一緒に来る)、bring along(持って行く)、move along(先へ進む)のような形で、前置詞のときの「延びている方向へ進む」感覚が残っています。all along(ずっと、最初から)も定型表現としてよく使われます。
2つ目の例で alongside を選ぶのは、車が建物の横に停まっているという位置関係を述べているからです。ここを along the building にすると、建物の外壁に沿った方向という意味に寄ってしまい、駐車している状態と噛み合いません。なお We walked along the building.(建物に沿って歩いた)は自然な文なので、building だから along が使えない、というわけではありません。
alongside は後ろに名詞を伴わず、単独で使うこともできます。A police car pulled up alongside.(パトカーが横に停まった)のように、何と並んだかが文脈から分かる場合です。
04along with:〜に加えて。動詞の形に注意する
along with は位置関係の語ではありません。「〜と一緒に」「〜に加えて」という付け足しを表します。in addition to に近く、横に並んでいるかどうかは問いません。
Please bring your passport along with your ticket.
チケットに加えてパスポートもお持ちください
Rising rents, along with stagnant wages, have made housing less affordable.
賃金の伸び悩みに加えて家賃の上昇があり、住宅が手の届きにくいものになりました
主語に足しても、動詞は元の主語に合わせる
along with を主語のあとに挟んだとき、動詞は along with の後ろではなく、元の主語に合わせます。along with が足しているのは情報であって、主語そのものを2つにするわけではないからです。ここは答案で形を落としやすいところです。
○
The teacher, along with the students, is preparing for the event.主語は The teacher なので is
✗
The teacher, along with the students, are preparing for the event.the students に引かれて are にしてしまった形
together with、as well as、in addition to も同じ振る舞いをします。両方を対等な主語にしたいのであれば、and でつないで The teacher and the students are ... と書きます。and なら主語が2つになるので、動詞は複数形になります。
alongside は前置詞なので、後ろに with を挟まずそのまま名詞を続けます。alongside with は、alongside と along with が混ざってできた形で、標準的な英語では使いません。どちらか一方に決めれば解決します。
✗
He works alongside with his colleagues.alongside に with は付けない
○
He works alongside his colleagues.同僚と並んで働いている
○
He works along with his colleagues.同僚と一緒に働いている(付け足しの言い方)
alongside of という形も見かけることがありますが、of を入れずに書くほうが一般的です。答案では alongside のあとに何も挟まない形にしておくと確実です。
along side と2語に分けない
alongside は1語でつづります。along side と2語に分けると、前置詞の alongside ではなく along と side が並んだだけの形になり、意味が通らなくなります。「〜の側面に沿って」と言いたい場合は、along the side of と冠詞と of を補う必要があります。
✗
The path runs along side the river.前置詞として使うなら1語にする
○
The path runs alongside the river.川と並んで走っている
○
Cars were parked along the side of the road.道路の脇に沿って、と言いたいときはこの形
06判断に迷いやすい例文
実際の文で、どれを選ぶかを見ていきます。カッコの中がその語を選んだ理由です。
along を選ぶ例
Cherry trees are planted along the river.桜が川の長さ方向に連続して植わっている
We walked along the corridor to find our classroom.廊下という線の長さ方向へ進んでいる
Many cafes and restaurants are located along this busy street.通りに沿って店が連なっている
alongside を選ぶ例
The ship sailed alongside the cargo vessel.2隻が横に並んで進んでいる。along だと貨物船の長さ方向を進むことになり意味をなさない
The new employees will work alongside experienced staff members.人が相手なので、一緒に働くの意味
The parking lot is located alongside the main building.建物の横という位置関係
along with を選ぶ例
The report, along with the supporting data, was submitted last week.報告書に資料を足している。主語は The report なので was
Air pollution, along with traffic congestion, affects the quality of urban life.要因を並べて足している。位置関係の話ではない
同じ川を相手にしても、We walked along the river. と The road runs alongside the river. では述べていることが違います。前者は川の延びる方向へ進んだこと、後者は道路と川が横に並んでいることです。延びている方向に沿っているなら along、2つが横に並んでいるなら alongside と考えると、ほとんどの文は判断できます。
延びている方向に沿うことを述べるなら along、横に並んでいる位置関係を述べるなら alongside です。道路や川や壁のように延びているものであれば、細い線でなくても along を使えます。同じ the river が後ろに来ても、川の延びる方向へ進むなら along、川と並んでいるなら alongside になり、後ろの名詞では決まりません。
alongside with は間違いですか。
標準的な英語では使いません。alongside は前置詞なので、with を挟まずそのまま名詞を続けます。He works alongside his colleagues か、付け足しの意味なら He works along with his colleagues のどちらかに決めれば解決します。
alongside は along side と2語で書いてもよいですか。
1語でつづります。along side と分けると前置詞としては成立しません。「道路の脇に沿って」のように側面を指したい場合は、along the side of the road と冠詞と of を補った形にします。
alongside と along with の違いは何ですか。
alongside は横に並んでいる関係、along with は付け足しです。alongside は物理的な位置のほか、一緒に働く、両方が併用されているという意味でも使います。along with は in addition to に近く、並んでいるかどうかは問いません。
along with を主語に足したとき、動詞は単数と複数のどちらになりますか。
元の主語に合わせます。The teacher, along with the students, is preparing for the event. のように、主語が The teacher なら is です。together with、as well as、in addition to も同じ振る舞いをします。両方を対等な主語にしたいなら and でつなぎます。
alongside を人以外に使ってもよいですか。
使えます。The bike path runs alongside the river. のような物理的な位置関係のほか、Traditional methods are used alongside modern technology. のように両方が同時に存在している関係も表せます。片方がもう片方に取って代わるのではない、という含みが出ます。
along と along with の違いは何ですか。
along は延びている方向に沿うこと、along with は付け足しです。We walked along the river. は川の延びる方向へ歩いたことを、Along with the river, the nearby forest attracts tourists. は川に加えて森も、という要素の追加を表します。with が付くと位置の話ではなくなります。
ライティング・タスク2で alongside を使うのはどんな場面ですか。
2つのものを両立させたいと述べる場面です。Renewable energy should be developed alongside existing power sources のように、どちらかを選ぶのではなく並行して進めるという立場を1語で表せます。同じ語の繰り返しを避けたいときは、together with や in parallel with に替えられます。
09まとめ
along は延びている方向。道・川・壁・海岸に沿った移動や、それに沿って連続する配置に使う
alongside は横並び。人が相手なら「一緒に働く」、物なら「併用されている」の意味になる
along with は位置ではなく付け足し。in addition to に近い
alongside with は標準的な英語ではない。alongside か along with のどちらかに決める
alongside は1語。along side と分けない。側面を指すなら along the side of