learn と learn about は、どちらも「学ぶ」と訳せます。しかし英語では、体系的に習得するのか、特定のトピックについて情報を得るのかで、この2つがはっきり使い分けられています。learn history と learn about history は、どちらも正しい英語ですが意味が違います。この記事では、両者の判断基準を例文で整理し、科目名と組み合わせる場合の使い分けまで確認します。
01基本的な意味の違い
learn と learn about の最も重要な違いは、体系的に学ぶのか、特定のトピックについて知るのかという学習の範囲です。
Students learn history as part of their curriculum.学生はカリキュラムの一部として歴史を学びます(歴史という科目全体を体系的に学ぶ)
I want to learn about the history of ancient Egypt.私は古代エジプトの歴史について学びたいです(歴史の中の特定の時代について学ぶ)
science の場合
Children begin to learn science in primary school.子どもは小学校で理科を学び始めます(理科という科目全体を学ぶ)
The program helps students learn about environmental science.そのプログラムは学生が環境科学について学ぶのを助けます(理科の中の特定の分野について学ぶ)
medicine の場合
Medical students learn medicine for six years.医学生は6年間医学を学びます(医学という学問全体を学ぶ)
We learned about traditional Chinese medicine in our cultural studies class.私たちは文化研究の授業で中国伝統医学について学びました(医学の中の特定の分野について学ぶ)
05判断に迷いやすい例文
ここまでの判断基準を、実際に迷いやすい文で確認します。カッコ内が、その語を選ぶ理由です。
learn を選ぶ例
Many people learn a musical instrument as a hobby.多くの人が趣味として楽器を習っています(楽器を演奏できるようになるという技能の習得)
Students learn mathematics from an early age.学生は幼少期から算数を学びます(算数という科目全体を学ぶ)
I learned biology in high school and found it fascinating.私は高校で生物を学び、とても興味深いと思いました(生物という科目全体を学ぶ)
Children learn social skills through interaction with peers.子どもは仲間との交流を通じて社会的スキルを身につけます(能力の習得)
learn about を選ぶ例
In our class, we learned about the French Revolution.私たちの授業で、フランス革命について学びました(特定の歴史的出来事について学ぶ)
The workshop will help participants learn about effective communication strategies.そのワークショップは参加者がコミュニケーション戦略について学ぶのを助けます(戦略について知識を得る)
The documentary helped me learn about renewable energy sources.そのドキュメンタリーは再生可能エネルギー源について学ぶのに役立ちました(特定のトピックについて知る)
Students learned about the causes of World War I in their history lesson.学生は歴史の授業で第一次世界大戦の原因について学びました(特定のトピックについて学ぶ)
social skills と the causes of World War I を見比べると、違いがはっきりします。前者は身につけて使えるようになるもの、後者は知識として知るものです。目的語が「できるようになるもの」か「知る対象」かを見れば、ほとんどの場合は判断できます。
06よくある質問
learn と learn about は入れ替えて使えますか。
文法的にはどちらも成立しますが、意味が変わります。learn はその分野全体を体系的に習得すること、learn about はその中の特定のトピックについて情報を得ることを表します。同じ目的語でも、伝わる内容が別のものになるため、入れ替えは避けてください。
learn history と learn about history の違いは何ですか。
learn history は、歴史という科目をカリキュラムの一部として体系的に学ぶという意味です。learn about history は、歴史の中の特定の時代や出来事について学ぶという意味になります。古代エジプトの歴史について学びたい、という場合は learn about the history of ancient Egypt となります。
科目名なら必ず learn を使うのですか。
いいえ。同じ科目名でも、学習の範囲によって両方が使えます。science を例にすると、Children begin to learn science in primary school は科目全体、learn about environmental science は理科の中の特定の分野を指します。どちらが正しいかではなく、何を言いたいかで決まります。
言語について書くときはどちらを使いますか。
言語そのものを身につける話であれば learn です。Children learn a second language more easily than adults のように、言語という体系全体を使えるようになるという意味になります。learn about a language とすると、その言語の成り立ちや特徴について知る、という別の意味になります。
to不定詞が続く場合はどちらですか。
learn です。learn to do の形で「〜する方法を身につける」という意味になります。She learned to play the piano at the age of five がその例です。learn about はこの形をとりません。
スキルや技能の話ではどちらを使いますか。
learn です。スキルや技能は身につけて使えるようになるものなので、包括的な習得を表す learn が合います。Students need to learn practical skills for the workplace、Children learn social skills through interaction with peers がその例です。
learn about を使うと、浅い学習という否定的な意味になりますか。
なりません。learn about が表しているのは学習の質ではなく範囲です。特定のトピックに絞って情報や知識を得る、という部分性を示しているだけで、深く学んでいないという評価を含むわけではありません。
迷ったときは何を基準に決めればよいですか。
その対象を使えるようになるのか、その対象について知るのか、を考えてください。前者なら learn、後者なら learn about です。言語、楽器、スキル、科目全体は前者に、歴史的出来事、人物、概念、事実は後者になりやすい対象です。
07まとめ
learn は対象を体系的に習得して使えるようになること、learn about は対象について情報や知識を得ることを表す
言語、楽器、スキル、科目全体には learn を使う
歴史的出来事、人物、概念といった特定のトピックには learn about を使う
科目名は両方と組み合わせられる。learn history なら科目全体、learn about history なら歴史の中の特定のトピック