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glass ceiling|IELTS表現・イディオム解説

glass ceiling

「glass ceiling」は、性別、人種、年齢などを理由とした職場での昇進における見えない障壁を表現する重要な社会概念です。IELTSのライティングやスピーキングで、労働問題、男女平等、社会差別、企業文化などのトピックについて議論する際に極めて有効な表現です。

YouTubeショート動画にて、IELTSに役立つ表現やイディオムを発信していますので、合わせてぜひご覧ください。

意味と語源

  • 表現:glass ceiling
  • 意味:性別、人種、年齢などによる職場での昇進を阻む見えない障壁

この表現は「ガラス(glass)」と「天井(ceiling)」を組み合わせた比喩で、1980年代から広く使用されるようになりました。「ガラス」は透明で見えるが通り抜けられない障壁を表し、「天井」は上昇の限界を示しています。特に女性や少数派が経営陣や上級管理職に就くことを阻む構造的な差別を説明する際に使用される社会学的概念です。

使用例

  • Despite having equal qualifications and experience, many women continue to face a glass ceiling that prevents them from reaching executive positions in major corporations.
  • 同等の資格と経験を持っているにもかかわらず、多くの女性は大企業の役員職に就くことを妨げるガラスの天井に直面し続けています。
  • Companies that actively work to break the glass ceiling often see improved innovation and financial performance, as diverse leadership brings varied perspectives to decision-making.
  • ガラスの天井を積極的に打破しようとする企業は、多様なリーダーシップが意思決定に様々な視点をもたらすため、しばしばイノベーションと財務パフォーマンスの向上を見ることができます。
  • While women make up about half of the workforce in many countries, only a small percentage hold CEO positions, demonstrating the persistent glass ceiling effect.
  • 多くの国で女性は労働力の約半分を占めていますが、CEO職に就いているのはわずかな割合であり、ガラスの天井効果が根強く存在していることを示しています。

「glass ceiling」は、見えない障壁が優秀な人材のキャリア進展を妨げている構造的な問題を議論する際に効果的な表現です。「break the glass ceiling(ガラスの天井を打破する)」というフレーズも頻繁に使用されます。

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Mika

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Hibiki

この記事を書いた人

Hibiki Takahashi

日本語で学ぶIELTS対策専門スクール 『PlusOnePoint(プラスワンポイント)』創設者・代表。『英語ライティングの鬼100則』(明日香出版社)著者。1997年に大阪大学医学部を卒業後、麻酔科専門医として活躍。2012年渡豪時に自身が苦労をした経験から、日本人を対象に IELTS対策のサービスを複数展開。難しい文法・語彙を駆使するのではなく、シンプルな表現とアイデアで論理性・明瞭性のあるライティングを指導している。これまでの利用者は4,000名を超え、Twitterで実施した「12週間チャレンジ」では、わずか4週間で7.0、7週間で7.5など、参加者4名全員が短期間でライティングスコア7.0以上を達成(うち2名は7.5を達成)。「IELTSライティングの鬼」の異名を持つ。オーストラリア在住13年、IELTS 8.5(ライティング 8.0)、CEFR C2。

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